CNNは「ハリケーン『イアン』は、フロリダで少なくとも45人が犠牲となった後、30日にサウスカロライナ州に再上陸。暴風雨をもたらし、熱帯低気圧に変わった」と報じた。
米国立ハリケーンセンターは、CNNに対し「熱帯低気圧へ移行したからといって、危険性が弱まったことを意味するわけではないことを理解する必要がある」と伝えた。
ハリケーン「イアン」の影響で、人命や家屋に大きな被害が出ただけでなく、大規模な停電が発生。米国の電力調査会社Poweroutage.comによると、現地時間30日午後8時（日本時間1日午前9時）の時点で、フロリダ州で150万人以上、サウスカロライナ州で14万7000人以上、ノースカロライナ州で28万5000人程度、バージニア州で5万8000人が依然として停電の被害に遭っている。
バイデン大統領は30日、ハリケーン「イアン」の接近に伴い、サウスカロライナ州に非常事態を宣言した。
ハリケーン「イアン」は29日、フロリダ州南西部を直撃。広い囲で建物の損壊や洪水が発生し、250万人以上が停電の被害に遭った。インターネット通信や空港の運営に影響を与えた。フロリダ州のロン・デサンティス州知事は発生した被害について「歴史的」規模とコメント。州内では500年に1度とされる洪水も発生した。