地震発生から数分後、米カリフォルニア州中部の砂漠地帯の国立公園「デスバレー」にある洞窟内で、普段は穏やかな水が周りの石灰岩に打ち付けられる現象が確認された。この洞窟は震源から2400キロメートルも離れている。
この洞窟は「悪魔の穴」と呼ばれている。そこにある湖の大きさは長さ21メートル、幅3メートルで、水深は152メートルにも及ぶという。
この現象を専門家らは「砂漠津波」と呼んでいる。波の高さは1.2メートルにも達し、約30分間水位に変化がみられた。こうした「砂漠津波」が直近で確認されたのは2019年、同州リジクレストで起こったマグニチュード7.1の地震の際だという。そのときは波高が4.5メートルに上った。
「砂漠津波」は海の津波と同様、地震の際にいつも起こるわけではない。メキシコでは19日の地震の数日後にマグニチュード6.8の余震が起こっているが、地底湖での津波は確認されなかった。科学者らは津波発生の有無は震源の場所だけでなく、深さにもよるとしている。
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