ペスコフ報道官「西側の核の『稽古』には参加せず」 ロシアの核実験の報道について

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は4日、西側メディアなどで取り沙汰されているロシアの核脅威論について、「ロシアは西側の核のレトリックの『稽古』には参加しない」とコメントした。
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これまでに英紙「タイムズ」は、北大西洋条約機構(NATO)が加盟国に対し、ロシアが核戦力をデモンストレーションするため、黒海のウクライナの国境地帯で核実験を近く行う可能性があると警告したと報じていた。
ペスコフ報道官はこの報道について次のように述べ、ロシアの核脅威論を喧伝する西側諸国をけん制した。

「西側のメディアや政治家、首脳らには今、核のレトリックに関する『稽古』が溢れている。我々はそれに参加したいとは思わない」

ウクライナでの露特別軍事作戦
米国は、ロシアが核兵器を使用した場合の行動計画を策定した=ブリンケン米国務長官
ペスコフ報道官は3日、露チェチェン共和国首長のラムザン・カディロフ氏が特殊軍事作戦で低出力核を使用を検討するよう発言したことを受け、「各首長は自身の考えを表現する権利がある」としながらも、核兵器の使用を含む重要な決定に関しては「感情は排し、バランスの取れた客観的評価をしなくてはならない」と述べ慎重な姿勢を示している。
これまでに、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は核戦争を決して勃発させてはならないと述べている。ロシアは核兵器で誰も脅しておらず、自国の主権を守る必要がある場合にのみ、核兵器を使用する用意があるとしている。
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