保守党議員らは、首相候補となる可能性のある3人の候補者のリストを作成した。リストのトップにいるのは、現国防相のベン・ウォレス氏。ウォレス氏は党内で人気があるものの、今夏の保守党党首選には立候補せず、トラスを支持した。ウォレス氏の他には、トラス氏のライバル、リシ・スナック氏とペニー・モーダント氏がリストに入った。
なお、デイリー・エクスプレスは、多くの保守党員がボリス・ジョンソン氏の党首復帰を支持していると強調している。議員らは、トラス氏が辞任を余儀なくされた場合、簡素化された方法で党首を直ちに発表し、いつもの時間がかかる党首選を放棄したいと考えているという。
一方、デイリー・エクスプレスによると、保守党の一般党員の間ではあまりにも早い党首交代に対する不満の声が高まっており、ジョンソン氏の解任をめぐる世論の否定的な反応を受けて、「党員は国会議員が企てたさらにもう1つのクーデターには賛同しないだろう」という警告が出ているという。
ロシアのプーチン大統領は先に、トラス氏が英国の首相に就任したことについて、英国における首相を選ぶ手続きは民主主義の原則からかけ離れているとの考えを示した。
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