同委員会によると、3氏の受賞理由は、機能性分子を創り出す手法である「クリックケミストリーと生体直交化学」の研究を発展させたことだという。
シャープレス氏がノーベル化学賞を受賞するのはこれで2度目。同氏は2001年、日本の野依良治氏とともに、製薬分野での化学合成に関する研究でノーベル化学賞を初めて受賞した。
2022年のノーベル化学賞の受賞者
© 写真 : Niklas Elmehed
これよりも前、2022年のノーベル生理学・医学賞にスウェーデン出身のスバンテ・ペーボ氏が選ばれた。ペーボ氏の受賞理由は、人類の進化の遺伝的基盤に関する研究が評価されたことによるもの。ぺーボ氏らの研究は、現代人と何千年も前に地球上に住んでいた「親戚」を区別するものは何なのかなどの問いに答えるのに役立つという。
また、ノーベル物理学賞にはフランスのアラン・アスペ氏、米国のジョン・F・クラウザー氏、オーストリアのアントン・ツァイリンガー氏に決定した。同委員会は、3氏が量子力学の発展に貢献し、量子技術の革新の基礎を築いた点を評価したという。
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