アゼルバイジャン軍による捕虜の処刑映像がSNSで拡散、EUが調査の実施を要求

欧州連合(EU)はアルメニア人とみられる捕虜の処刑映像がSNSで拡散されていることを受け、アゼルバイジャン側に調査するよう呼びかけた。EUのジョセップ・ボレル上級代表(外務・安全保障政策)が仏ストラスブールで開催されている欧州委員会の総会で議員らを前に表明した。
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ボレル上級代表は捕虜の処刑映像について言及した中で、アゼルバイジャン側に何が起こったのかを調査するよう呼びかけたことを明らかにした。上級代表によると、アゼルバイジャン政府は調査を開始すると約束したという。
アルメニア・アゼルバイジャン国境の情勢悪化
アゼルバイジャンはEUに年間80億m3の天然ガスを供給している。2022年はEUの要請により、供給量を120億m3にまで拡大された。このように、EUは天然ガスの供給量を増加させることでアゼルバイジャン政府と合意しているものの、これは人権や民主主義の問題に目を伏せることは意味しないとボレル上級代表は強調した。
先にSNSではアルメニア人の捕虜とみられる人物たちがアゼルバイジャン軍によって処刑される映像が公開されていた。
EUのトイヴォ・クラール南コーカサス特別代表は仮に映像が事実と証拠付けられれば、これは戦争犯罪に該当するとし、関係した人物を処罰する必要性を指摘した。
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