IT・科学

米宇宙船「クルードラゴン」打ち上げ成功 露日の宇宙飛行士も搭乗

日本時間6日午前1時ごろ、米フロリダ・ケネディ宇宙センターからスペースX社の宇宙船「クルードラゴン」5号機が打ち上げられ、無事に地球の軌道上に投入された。同船には日本の若田光一さん、ロシアのアンナ・キキナさんら4人が搭乗。キキナさんは「クルードラゴン」に搭乗する初のロシア人となった。
この記事をSputnikで読む
打ち上げの様子は、スペースX社の公式YouTubeチャンネルで中継された。「クルードラゴン」は発射後、順調に高度を上げ、打ち上げの各段階が成功すると地球で見守っていた人々からは拍手と歓声があがった。大気圏外に脱出すると船内に持ち込まれた人形がふわっと浮かび上がり、無重力状態になったことを知らせた。
5度目の宇宙となる若田さんは、管制センターとの通信の際に日本語で「非常なスムーズな打ち上げです。チームワークをもって頑張ります」。キキナさんも英語やロシア語で「ロスコスモス、NASA、JAXAの皆さん、ありがとう」と明るい声で語った。
「クルードラゴン」は日本時間7日午前6時ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングする。4人の宇宙飛行士は約150日間ISSに滞在し、来年3月の帰還を予定している。
キキナ宇宙飛行士の米宇宙船による飛行は、2022年7月にロシア国営宇宙企業「ロスコスモス」と米航空宇宙局(NASA)が結んだ合意の一環として実施。合意はロシア人宇宙飛行士と米国人宇宙飛行士が互いの国の宇宙船に交互に搭乗して国際宇宙ステーションに向かうことを定めており、ロシア人宇宙飛行士は米国の宇宙船に3回搭乗することになっている。
関連ニュース
サウジアラビア初の宇宙飛行士チームの養成が開始
ロシアの宇宙船「ソユーズ」、打ち上げ成功 露米の宇宙飛行士乗せISSへ
コメント