中東産油国が苦言、欧州のエネルギー「貧困」は問題ではない

欧州で生じているのはエネルギー危機であり、「エネルギー貧困」ではない。貧困はアフリカをはじめとする地域で起こっている。アラブ首長国連邦(UAE)、及びサウジアラビアのエネルギー相らがOPEC+の会合後に相次いで同様の発言を行った。
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OPEC+は5日、日量200万バレルの記録的減産に踏み切ることを発表した。これを受け、欧州と米国ではエネルギー問題への懸念が広がった。こうした中、UAEのエネルギー相はOPEC+会合後の記者会見で、次のように発言した。
「欧州は我々にとって極めて重要であり、欧州からの出資企業もあり、関係は素晴らしい。しかし、思うに、ここでエネルギー貧困は起こっていない。問題は恐らくエネルギー危機であり、それは欧州が解決すべき問題だ」
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そのうえで、エネルギー貧困の観点ではアフリカ、南米、アジアこそがこの問題に悩まされていると評価した。
サウジアラビアのエネルギー相も会見で同様の発言を行い、エネルギー危機は欧州の政府が解決すべきものであり、深刻な問題はまさにアフリカで起こっていると評価した。
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