ゼレンスキー大統領はオーストラリアの独立系シンクタンク、ローウィー研究所でビデオ演説を行った中で、次のように呼びかけた。
「NATOは何をすべきか。ロシアによる核兵器使用の可能性を排除するのだ。予防攻撃を行って、彼らが行使するとどうなるか、先にわからせるのだ。その逆はだめだ。ロシアによる核攻撃を受けて、よくもやったな、いいか、今に見ていろよ!という態度ではいけない。自らの圧力行使を見直すのだ。これこそまさにNATOのやることだ。(核兵器の)使用方法を見直すのだ」
ゼレンスキー大統領の発言を受け、国連のステファン・デュジャリック事務総長報道官はブリーフィングの中で、核兵器の使用に関する議論は一切受け入れられないと反発した。
ロシアのドミトリー・ペスコフ報道官もゼレンスキー大統領の発言を批判し、第3次世界対戦の開始を呼び掛けるものに他ならないと評価した。また、ウクライナ政府を事実上、管理しているのは米英であることから、この両国がその責任を負うことになるとも警告した。その上で、核戦争を防ぐため、ゼレンスキー大統領の発言を一致して批判するよう、国際社会に呼びかけた。
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