先にゼレンスキー大統領はオーストラリアの独立系シンクタンク、ローウィー研究所でビデオ演説を行った中で、ロシアによる核攻撃を待つのではなく、予防措置としてロシア領に先制核攻撃を行うようNATOに呼びかけた。ウクライナ大統領府のセルゲイ・ニキフォロフ報道官はこの失言について、「先制的な制裁」という意味での発言だったと訂正を試みた。
この発言を受け、ボロンツォフ副局長は国連軍縮委員会で次のように発言した。
「私はウクライナ語での発言が発表されているサイトにアクセスし、オリジナルの言語でそれを確認するよう全ての代表団に要求する。それは、2月24日以前に未然に防ぐ為の制裁を発動すべきという話ではないことがしっかりと分かるだろう。それはデタラメで、(ウクライナ)大統領のプレス・サービスが捏造したものだ。その中では、NATO加盟国がロシア領に予防核攻撃を行う必要性について明確に言及されている」
その上で、ロシアは核抑止力の維持、及び国家安全保障に関する措置を発動する際、NATOにロシアへの先制核攻撃を行うよう要求したゼレンスキー大統領の発言を考慮するとした。
また、ロシア側が核兵器を使用するという憶測は反ロシアのプロパガンダに他ならないと表明した。
関連ニュース