トルコのエルドアン大統領、EU諸国へのロシア産ガスの供給制限の結果について警告

トルコのエルドアン大統領は、ロシアからEU諸国へのガス供給を制限することの結果について警告した。同氏によると、欧州諸国は重大な困難に直面する。トルコ国営のアナドル通信社が報じた。
この記事をSputnikで読む
ウクライナでの特殊軍事作戦開始を受け、西側はロシアに対する制裁圧力を強めた。これにより、プーチン大統領がかねてから警告していたように、欧米諸国の電力価格、燃料価格、食料価格の高騰は避けらない状態となった。結果として対ロシア制裁は世界経済全体に深刻な打撃を与えた。
トルコ ウクライナをめぐり、ロシアと西側諸国との交渉を計画=メディア
アナドル通信によれば、エルドアン大統領はトルコ青年財団(TÜGVA)のメンバーとのイスタンブールでの会合で、「欧州の国々は、ロシア産のガス供給の制限により、この冬、重大な困難に直面するでしょう。今、欧州が『この冬はどうなるのだろうか?』と悩んでいる」と語った。
トルコの大統領は、トルコがこの冬にエネルギー資源に問題を抱えることはないと強調した。
また同氏は、ウクライナ危機に言及し、「現在、トルコは紛争の平和的解決に向けた努力を仲介する上で主導的な役割を果たしている」と述べた。
これより前、エルドアン大統領は、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の両方と対話できる唯一の指導者であると表明していた。
7月、プーチン大統領はトルコのエルドアン大統領と電話会談を行い、穀物輸出や黒海の航行の安全確保を含む、ウクライナをめぐる状況について協議した。
関連ニュース
ウクライナ紛争で「みだりに」利益を得ている国がある=ワシントンポスト
欧州のエネルギー危機は米国の覇権の崩壊を告げる=中国の環球時報
コメント