多くの国際スポーツ団体がロシア選手の大会参加を禁止する中、IJFはロシア選手に国際大会への参加を許可していた。
ビゼール会長はロシア選手の参加を許可してきたことについて、インサイド・ザ・ゲームズ通信の取材に応じた中で、次のように発言した。
「成立した状況により選手らを罰することは私にとって出口ではない。国際社会とロシアの橋は再建されなくてはならない。私にとってスポーツとは複雑な状況の中、たった一つ存在するポテンシャルにあふれた橋である。ロシア選手を裁くことは残酷だ。というのも、多くの者は軍や警察に勤務しており、彼らは前線ではなくスポーツを選んだからだ。彼らを罰することは、彼らを前線に送ることだ。彼らを罰さないことは、双方の命を救うことだ」
なお、IJFは9月21日、これまでの決定を覆し、2023年1月までは国際大会への参加を禁止とした。これによりロシア選手はウズベキスタンの首都タシケントで開催された世界選手権大会への参加を逃した。先にウクライナ柔道連盟はロシアが世界選手権に参加する場合、この大会をボイコットすると表明していた。
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