リャブコフ外務次官は取材の中で、米国が軍事的戦略的優位に立とうとするあまり、世界の安全保障と戦略的安定性を破壊していると指摘した。外務次官によると、米国は致命的に重要な利益を保護する権利を他国に認めないため、こうした行動に出るのだという。
「まさにここにこそウクライナ危機の根本的原因がある。つまり、キューバ危機との類似性は1960年初頭もそして今も、我が国の安全保障に直結する脅威への正当な懸念を、米国が重要視していないことにある」
リャブコフ外務次官は当時のニキータ・フルシチョフ書記長とジョン・F・ケネディ大統領が崖っぷちから足を引く「勇気を持っていたために、核戦争というアポカリプスを回避できた」と評価した。
「現在は残念ながら状況が違う。米国は対話しようとせず、西側の同盟国と手を組んでウクライナをけしかけ、我々の領土における軍事的行動を強化し、最後のウクライナ人に至るまで戦わせ、ロシアに戦略的敗北を味わわせようとしている」
こうした状況下で、現在の国際秩序に生じる不安定化の責任は米国にあると外務次官は締めくくった。
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