米・EU ウクライナの財政支援めぐり緊張高まる

ウクライナへの財政支援の方針をめぐって、米国と欧州連合(EU)の緊張が高まっている。米紙「ワシントン・ポスト」が伝えている。
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同紙の報道によると、米国のジャネット・イエレン財務長官はここ一週間の間に、複数回にわたってEU加盟国を含む国際社会にウクライナへの財政支援を強化するよう求めた。この要求にはウクライナのゼレンスキー大統領やシュミハリ首相も加わった。
イエレン氏は次のように述べている。

「我々はパートナー国や同盟国にウクライナ支援に関わる責任を果たし、さらに支援を増やすよう求める。ウクライナの基本的な国家サービスを継続させ、再建や復興を助けるために」

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だが、欧州委員会代表のニョイツ・ベルレ氏はイエレン米財務長官に異論を唱えた。EUがこれまで行ってきた支援を強調したうえで、EUは長期的な観点でウクライナ支援を行うと主張した。

「我々にとってこれ(編注:ウクライナ支援)は競争でもビューティーコンテストでもない」

ベルレ氏はこのように指摘し、財政支援を求める米側の圧力に不快感を示した。EU各国は未曾有のエネルギー危機、高インフレでただでさえ懐事情が芳しくないため、迅速な支援を渋るのも無理はない。一方で米国側はEUの遅い動きに苛立ちを募らせているという。
EUのウクライナ支援をめぐっては、兵器供給などの軍事支援を補填する、欧州連合(EU)基金の財源不足が深刻になっていると報じられていた。
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