専門家は、スウェーデンの新聞「Expressen」によって公開された損傷映像を調査し、深さ80メートルでは酸素含有量が低いため、パイプラインが錆びない可能性があると結論付けた。
ウッシング氏は「破断面は、金属の観点からは非常にきれいである。表面は滑らかで、ほとんど光沢がある。そのため数週間後にパイプが錆びないことを予測できる。パイプ内部の腐食も制限されることを期待できる」と述べた。
エンジニアは、事故現場から少し離れた場所が、爆発後の圧力サージにより損傷した可能性があると指摘した。一方、同氏によると、パイプを海底からわずかに持ち上げることで損傷した部分を取り除くことができる。ウッシング氏は、修復作業は数か月で完了する可能性があると示唆した。
これより前、ロシアガス大手のガスプロム社のアレクセイ・ミレルCEOは、「ノルド・ストリーム」の修復には、ロシア産のタービン用の新しい圧縮機ステーションの建設が必要になると述べていた。
9月26日、ロシアが欧州向けにガスを輸送するパイプライン「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」の2か所で同時にテロが行われた。
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