水素原子の雲は差し渡し約200万光年あり、天の川銀河の20倍の大きさである。1光年は9.46兆キロに相当する。
この発見は、中国南西部の貴州省にある超強力な望遠鏡「FAST」の使用によって可能になった。中国、欧州、米国の天文学者は、ペガスス座の「スティーブンの五重奏団」として知られる銀河のグループの方向に口径500メートルの電波望遠鏡を向けた後、この雲を発見した。
研究者たちは、以前に発見された同様の雲よりも少なくとも2倍の大きさで密度が小さいガス雲を発見したことに驚いた。このガス雲が「スティーブンの五重奏団」の中心部から比較的離れているため、その位置も非常に珍しいという。北京の中国科学院国立天文台の国際チームのキュレーターであるスュイ・ツン氏は「現在の理論によれば、低密度の原子ガスは宇宙背景の紫外線によって破壊されたはずだ。なぜこの雲がまだ存在しているのか不思議である」と語った。
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