テスラ、今年初めて中国での電気自動車の価格を9%引き下げ=ロイター

米国最大の電気自動車メーカーであるテスラ社は、不況と市場での価格競争の脅威の中で、年初以降初めて中国での自動車の価格を9%引き下げることを余儀なくされた。ロイターが報じた。
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報道によると、テスラ創業者のイーロン・マスク氏は先週、欧州と中国は「一種の不況に陥っており」、今年は自動車を納入するという同社の目標を達成できないだろうと語った。またマスク氏は、テスラは「不況に強い」と強調し、第4四半期には世界的な需要が旺盛になると強調した。
テスラ株が急落
アナリストは、中国での自動車需要の減少と過剰供給の増加に注目している。中国招商銀行インターナショナル(CMBI)の専門家であるシ・ジ氏は、2023 年には販売が減少する中、業界での競争が激化すると予測している。この状況により、メーカーは値下げを余儀なくされるという。
シ・ジ氏は「値下げは、8月から注目してきた価格戦争の可能性を浮き彫りにしている」と語った。
テスラはロイターに対し、上海工場の生産が改善し、中国での封鎖の中でもサプライチェーンが安定しているため、コストに合わせて価格を調整していることを明らかにした。モデル 3セダンの開始価格は27万9900元から26万5900元(3万6727ドル) になり、モデルY SUVの価格は31万6900元から28万8900元になった。8月の米国におけるテスラの平均値段は7万ドルだった。
これより前、マスク氏が同社の790万株を68億8000万ドルで売却した。米国証券取引委員会(SEC)の資料で明らかになった。これは、マスク氏の資産売却としては最大規模のもの。
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