オデーサは「争いのリンゴ」、または衝突解決のシンボル=露大統領

ウクライナ西部の湾岸都市オデーサは「争いのリンゴ」、または衝突解決の象徴となる可能性がある。ウラジーミル・プーチン大統領がロシアで行われる有識者会議「ヴァルダイ国際討論クラブ」の第19回会合に出席した中で表明した。
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討論会の中でハンガリーの記者、ガボル・シュチル氏がプーチン大統領に質問した中で、旧ソ連圏ではオデーサが最も好きな街の一つであると前置きしたうえで、いつのタイミングで訪問すべきか、1年後か、それとも2年後が良いかと意見をうかがった。これに対しプーチン大統領は「先延ばしせずにすぐに、今すぐ行った方がいい」と冗談交じりに答えた。これを受け、記者が「では私はロシアのビザとウクライナのビザ、どちらを申請すべきでしょうか」と質問すると、プーチン大統領は次のように回答した。

「オデーサは実際、世界で最も美しい街の一つだ。有名な話だが、オデーサはエカチェリーナ2世によって創られた。そして極端なナショナリストらでさえ、都市を建設した女帝の記念碑撤去を考えていない。オデーサは「争いのリンゴ」となる可能性もあるし、衝突解決のシンボルとなる可能性もある。現在起こっていることを全てを解決する上での象徴となるかもしれない。だが、問題は我々が決めることではない」

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「ヴァルダイ国際討論クラブ」は、ロシアと国際社会の対話を促進するために2004年に設立された会議で、毎年開催されている。同クラブの名称は、第1回がロシア北西部ノヴゴロド州のヴァルダイ湖で行われたことによるもの。今回、この会議は19回目を迎え、24から27日にかけてモスクワで開かれている。会議では様々な分野の専門家、知識人、政治家らが参加し、国際情勢や経済、社会問題について分析や議論を行い、解決策の提案を行う。
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