プーチン大統領は、ロシアのソチでアゼルバイジャンのアリエフ大統領およびアルメニアのパシニャン首相と会談した。会談では、アルメニアとアゼルバイジャンの平和条約の基礎となる文書への署名などについて話し合われた。
ナゴルノ・カラバフに関する共同声明
アゼルバイジャンのアリエフ大統領およびアルメニアのパシニャン首相は、両国関係の正常化にロシアが貢献する用意があることを歓迎した。
両当事者は、同地域の安全保障へのロシア平和維持部隊の最も重要なな貢献を指摘した。
パシニャン首相とアリエフ大統領は、武力行使を放棄し、主権承認に基づいて問題を解決することに合意した。
プーチン大統領、パシニャン首相およびアリエフ大統領は、アルメニアとアゼルバイジャンの平和条約締結に向けた積極的な準備の重要性を強調した。
パシニャン首相およびアリエフ大統領は、相互に受け入れ可能な解決策の模索を継続することを取り決めた。
両当事者は、アルメニアとアゼルバイジャンの関係を包括的に正常化するための合意を遵守するというコミットメントを確認した。
プーチン大統領は、パシニャン首相およびアリエフ大統領との会談は有益だったと指摘し、将来の合意のための雰囲気が形成されたと述べた。またナゴルノ・カラバフに関するサミットは、当事者が将来について合意できることを示したという。プーチン大統領は、誰もが関係正常化に関心を持っていると指摘した。
またプーチン大統領は、アルメニアとアゼルバイジャンの紛争に終止符を打つ手助けをすると約束した。
これに先立ち同日、プーチン大統領はパシニャン首相およびアリエフ大統領と個別に会談した。
プーチン大統領とアリエフ大統領は会談で、ナゴルノ・カラバフ情勢の正常化や二国間協力について協議した。
アリエフ大統領は、調停をめぐる尽力に対してプーチン大統領に感謝の意を表し、アゼルバイジャンはナゴルノ・カラバフ情勢を正常化するための5つの原則を提案していると指摘した。
アリエフ大統領は「アゼルバイジャンは比較的最近、アゼルバイジャンとアルメニアの関係を正常化するための5つの基本原則を提示した。より正確に言うと、国際法の基本原則だ。これを基盤にして正常化を達成することができると考えている。カラバフ紛争はすでに歴史だ。この紛争は2年前に解決した。したがって、この文脈で議論することは事実上何もないが、アゼルバイジャンとアルメニアの関係正常化は、もちろん、真剣な歩みが求められるフォーマットだ」と述べた。
この会談の前に、プーチン大統領とパシニャン首相の会談が行われた。パシニャン首相は会談後、アルメニアとアゼルバイジャンの関係確立に関するロシアの案が提案するナゴルノ・カラバフに関するアプローチについて、受け入れ可能だとの考えを表明した。