プーチン大統領は記者団に対し、空中や水中を移動するドローンがウクライナ産穀物の輸送ルートを部分的に移動していたと指摘した。これによって、穀物の安全な輸送を保証するロシアの船が危機にさらされたと主張した。その上でウクライナ側に対し、穀物合意に参加するロシアの民間船、及び黒海艦隊に危害を加えないと保証することが不可欠だと指摘した。
なお、これは穀物合意の中止ではなく、一時的な停止に過ぎないと説明した。また、国連がドローン攻撃の実態究明に向けて調査していることを受け、これに感謝すると表明した。
ロシア外務省はトルコ外務省に対し、ウクライナ側から軍事手段が行使されないことを保証することが必要不可欠であると伝えた。
ロシアは29日、いわゆる「穀物合意」への参加を停止すると発表。本合意の枠内で航行する民間船の安全は保障できないとした。
ロシア国防省は、ウクライナからの穀物輸出合意への参加停止について、クリミア半島のセバストポリ周辺海域でのテロ行為が原因と説明。29日午前、ウクライナはセバストポリ基地内外に停泊している黒海艦隊戦艦および民間船を攻撃した。ロシア国防省によると、テロ準備とウクライナ第73特殊海上作戦センターの訓練は英国専門家の指導のもと行なわれた。
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