オクサナさんの友人は、「オクサナは、私にとって姉妹同然の存在でした。オクサナとはかなり仲が良かったので、今はとても辛く、寂しいです…オクサナは友人たちとそこ(梨泰院)に行きました。私も行く予定だったんですが、行かなかったんです」とスプートニクで語っている。
その友人によると、オクサナさんは露中国境近くのスパッスク・ダリニーの出身。オクサナさんは仕事で韓国に来て、2人は長い間会社の同僚だったという。
友人は「オクサナが韓国に来た初日から仲良く過ごしていたんです。たまたま彼女の姉妹と従姉妹が私と一緒に住んでいて、そこにオクサナが来たので、知り合ってすぐに仲良くなれました。賢くて、優しい、陽気で明るい女の子でした。オクサナのことを悪く言う人は一人もいなくて、とても素敵な人でした。私が持っている動画や写真では、オクサナがふざけていたり、踊っていたり、笑いすぎて涙を流しているものばかりです」と語っている。
その友人によると、オクサナさんの親族は全員沿海地方に住んでいるので、オクサナさんの姉妹が遺体をロシアに搬送するという。
友人は、「姉妹は今、ロシア大使館と直接やりとりしています」と明かしてくれた。
2人目の犠牲者は、同じく沿海地方のナホトカ出身のユリアナ・パクさん(25)。ロシアメディアによると、ユリアナさんはソウルでロシア語を話す韓国人向けの学校で教えていたという。
3人目はクリスティーナ・ガルデルさん。ソウルに来てからは、韓国語を学ぶ講座に出席し、包装工場で働きながら、家庭教師もしていた。時間があるときは踊ったり歌って過ごしていたという。クリスティーナさんの友人によると、梨泰院のハロウィーン・パーティーに行く前、クリスティーナさんは急に気分が悪くなり、行きたがらなかったが、友人に説得されて行くことになったという。
クリスティーナさんのお姉さんによると、クリスティーナさんは韓国で火葬される。その後、遺灰はロシアに運ばれるとみられている。
4人目のダリア・トゥヴョルドフレブさんは、サンクトペテルブルクからソウルにやってきたサンクトペテルブルク国立大学の4年生。1カ月前の9月17日に21歳になったばかりで、大学では「自由な芸術と科学」を学んでいた。ダリアさんは秋学期のプログラムの一環として、10月20日にソウルの成均館大学へ派遣された。
大学側はダリアさんについて、「トゥヴョルドフレブさんは知的で才能があり、勉学に秀でた学生でした」と話している。
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、2014年のセウォル号沈没事故以降で最大の犠牲者を出すことになった今回の事故に関して、10月30日から11月5日の午前0時まで国家哀悼期間にすると発表した。セウォル号沈没事故では、304人が亡くなっている。