NHKによると、韓国の公共放送KBSは、北朝鮮が3日午前7時40分ごろに平壌から日本海に向けて長距離弾道ミサイルについて、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17型」と推定され、飛行に失敗した模様だと伝えたという。
これより前、日本の岸田文雄首相は、記者団に対し、北朝鮮が3日に発射したミサイルのうち1発は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性があると表明していた。
日本の防衛省は3日午前7時46分、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射されたと発表した。日本政府は、発射されたミサイルについて、Jアラートで「午前7時48分ごろ太平洋へ通過したとみられる」と伝えた。しかし、後に防衛省は、発射されたミサイルは日本列島を越えて飛行する可能性があると探知したのでJアラートで公表したものの、実際には日本列島を越えず日本海上空で消失したことが確認されたため訂正した。
なお、NHKによると、韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が午前7時40分頃、平壌郊外の順安付近から日本海に向けて発射した長距離弾道ミサイル1発について、飛行距離約760キロ、高度約1920キロで、マッハ15(音速の15倍)の速度で飛行したと明らかにした。
また、午前8時39分頃から、平安南道の价川付近から日本海に向けて発射した短距離弾道ミサイル2発については、飛行距離約330キロ、高度約70キロで、マッハ5(音速の5倍に)の速度で飛行したと明らかにした。
防衛省は、ICBMの可能性があるものを含む3発の弾道ミサイルは、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したと発表した。