WGCのデータによると、世界各国の中央銀行による金の購入量は、今年1月から9月末までに700トンに上った。これは1404トンだった1967年以来、55年ぶりの記録的な取引量だという。また、そのうちの多くは第3四半期(7~9月)に取引されたとみられており、その量は399トンだった。
国別の動向では、最も多かったのはトルコで、第3四半期だけで31トンを購入し、金準備高を489トンに積み上げた。第2位には26トンを購入したウズベキスタンが続いた。カタールも7月に15トンを買い付けている。また、インドは7月に13トン、9月に4トンを購入して金の準備高を785トンに押し上げている。
モザンビーク(2トン)、フィリピン(2トン)、モンゴル(1トン)も第3四半期に積極的に金の購入を進めている。
一方で、報告では今年の金ETF(地金市場)には投資の流入が減少すると予測されているが、宝飾品需要の回復や安全資産としての需要がこれを相殺するとみられている。
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