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ヒトゲノムの8%が古代レトロウイルスの遺伝子で構成 遺伝学者が明らかに

ウイルスの遺伝子がヒトゲノムの8%を構成していることが、米国の研究で明らかになった。メディア「ビッグ・シンク」が報じている。
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ヒトゲノムにレトロウイルスの残骸が組み込まれていることは、ヒトの祖先がウイルスに感染したことによるものだという。米タフツ大学の遺伝学者らによると、こういった古代のウイルスの遺伝子は、かつて種の間で集団的に感染したゴリラやチンパンジーのゲノムにも残っているという。
研究者らは、古代のレトロウイルスはHIV感染に例えて説明できると指摘している。これらのウイルスの遺伝情報は、新たな分子を形成するプロセスを実行する際にヒトの ゲノムに埋め込まれるようになったという。
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通常、レトロウイルスの遺伝子は世代を超えて受け継がれることはないが、古代のレトロウイルスは卵や精子を透過する能力を獲得し、その結果、ウイルスは人間のゲノムに根付くことができたという。
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