斗山は、エジプト北部ダバア市に原子力発電所を建設する1兆6000億ウォン(約1690億円)相当の契約を韓国水力・原子力会社(KHNP)と締結した。斗山は2029年までに、タービン建屋、水処理装置、冷却装置、タービンや発電機など合計82の構造物を建設する予定。
これよりも前の8月25日、KHNPはエジプトの首都カイロで、原子力発電所のタービン建屋用の設備を供給する契約に調印した。契約総額は、3兆ウォン(約3090億円)。
7月20日には、ロシア参画のもとエジプト初の原発となるエルダバ発電所の着工が明らかになった。ロスアトムにとっては大型受注案件であり、アフリカ大陸の原発第1号となる。これは、ソ連崩壊後のロシアにおいて最大規模の非コモディティ輸出契約でもある。
エルダバ原子力発電所は、エジプトの首都カイロから350キロメートル離れた地中海沿岸に建設される予定。この原発には、ロシアの第3世代の原子炉「VVER-1200」を搭載した発電ユニットが4基設置される見込み。原発の総発電電力は約480万キロワット。