消息筋によると、会談の中でサリバン大統領補佐官はこの衝突がどのように終わるのか、そこには外交的解決の可能性が含まれているのかをゼレンスキー大統領に確認したという。「彼は少し探りを入れていた」と消息筋は語っている。
サリバン氏は外交による危機解決の必要性を訴え、仮にウクライナ側が交渉に向けた態度を表明する場合、ウクライナへの支援をさらに強化すると約束したという。またウクライナ側が外交によって危機の解決を目指すと表明すれば、西側のさらなる支援を取り付けることも容易になるとの考えを示したとのこと。
NBCによると、西側諸国はトルコのタイイップ・エルドアン大統領による仲裁の可能性にかけているという。イスラエルとアラブ首長国連邦も仲裁に乗り出す姿勢を表明してるものの、米国はこれら2カ国による仲裁が功を奏すとは見ていない。なお、西側では冬の訪れによりウクライナでの戦闘規模が縮小し、交渉に向けた機運がより高まるとの見方が強まっている。
先にゼレンスキー大統領はロシアとの停戦交渉を行う上での条件として、ウクライナ領の回復、国連憲章の尊重、あらゆる損失の補償、戦争犯罪人の処罰、同様の衝突が起こらないことの保証を提示していた。
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