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フィギュア女子・ロシアGP第4戦 トゥクタミシェワが首位発進

フィギュアスケートのグランプリ・ロシア大会の第4戦「モスクワのスターたち」は12日、首都モスクワの「CSKA(チェスカ)・アリーナ」で開催され、女子シングルのショートプログラム(SP)でエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(25)が84・05点をマークし首位発進した。女子のフリースケーティング(FS)は日本時間13日夜に行われる。
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女子SPでは4回転を構成に入れることが認められていないため、この日は高難度のトリプルアクセルを始めとする3回転の完成度が試された。
トゥクタミシェワ選手に続き、2位にソフィア・アカチエワ選手(15)(83・39点)、3位にソフィア・ムラヴィヨワ選手(16)(82・24点)などとなっている。
トゥクタミシェワ選手はトリプルアクセルを含む3回転を次々と成功させた。過去に世界選手権、欧州選手権の両方でチャンピオンの座を勝ち取った25歳のベテランは、滑走後に日本のファンに向け、「皆さんに熱烈な挨拶を送ります。日本での大会出場はいつも素晴らしかったし、日本が恋しいです。皆さんを愛しています」とメッセージを送った。
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今回の優勝候補の一人で、2位に続いたアカチエワ 選手(15)はトリプルアクセルに成功。滑走後は「今日の滑りは気持ちよかった。緊張もあまりなく、落ち着いて臨みました」。緊張しない秘訣は「恐れ始めないこと」と「自分はきちんと練習している」と自信を持って挑むことだという。
ムラヴィヨワ 選手は「足が震えるほど緊張した」と話したものの、トリプルアクセルやトリプルルッツ・トリプルトウループのコンビを決めるなど、安定した演技をみせて3位に食い込んだ。足のけがの影響については「昨シーズンもけがはあったし大丈夫。今は少し良い状態です」と話した。
第1戦で3位入賞したアナスタシア・ジニナ選手(15)は、70.40点でSP4位に。トリプルアクセルを予定していたものの、「やむを得ない力でできませんでした」と話した。一方、全体的には「技術的要素をうまくできたので、良い気持ち」と笑顔をみせた。
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ソフィア・アカチエワ(15)

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ソフィア・ムラヴィヨワ(16)

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アナスタシア・ジニナ(15)

グランプリ・ロシア大会の第4戦「モスクワのスターたち」は12、13日にモスクワで開催。並行して開かれている国際フィギュアスケート連盟(ISU)のグランプリ・シリーズから露選手が排除されたために企画された国内大会となっているが、国際大会の表彰台を総なめにしてきたロシアの強豪が集う本大会は、世界レベルであるといっても過言ではないだろう。
グランプリ・ロシア大会の男女シングルではISUのグランプリと同じように、各選手が第1~6戦の中から最大で2回出場し、順位結果に応じてポイントが付与される。その合計点をもとに、来年3月に南部ソチで開かれるグランプリ・ファイナルに出場する選手を露フィギュアスケート連盟が決定する。すでに第1、3戦で優勝したカミラ・ワリエワ選手(16)は、ファイナル進出をほぼ確実にしている。
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