国連総会、ウクライナの損害賠償決議を採択 露代表、西側を強く非難

国連総会は14日、ウクライナの損害賠償に関する決議を採択した。米国を筆頭とする西側諸国を中心に94カ国が賛成。73カ国が棄権し、ロシアや中国など14カ国反対した。ロシア代表は採択に強く反発し、イニシアチブを取った西側諸国を批判した。
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決議採択はカナダ、グアテマラ、オランダ、ウクライナのイニシアチブで行われた。
国連総会で採択された決議の内容は次のようになっている。

「国連総会は加盟国がウクライナと協力して、ロシアの国際法に反する行為によってウクライナにもたらされた損害の文書証拠として機能するための国際的な損失目録を作るよう勧告する」

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ロシアは採択に反対し、決議が「国際法の観点から合法化できないものを合法化しようとする試み」であると断じた。
また、ロシア代表のワシーリー・ニベンシャ国連大使は、西側諸国が凍結したロシアの資産を、ウクライナへの兵器供給の継続や、すでに供与された武器の代金を補填するために利用しようとしていると指摘。こうした動きは「明白な収奪行為だ」と非難した。
また、ニベンシャ大使は決議の採択はイニシアチブをとった国々に「ブーメラン」として跳ね返る可能性があると警告。こうした決定は世界の安定性を損ない、緊張を激化させるだけだと指摘した。
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