マレーシア選挙管理委員会は「選挙結果によると、どの政党連合も過半数の議席を獲得していない」と明らかにした。
日本経済新聞の報道によると、アンワル・イブラヒム元副首相率いる野党連合「希望連盟(PH)」が82議席と最多議席を獲得。ムヒディン・ヤシン前首相率いる「国民連盟(PN)」は73議席を獲得した。イスマイル・サブリ・ヤコブ首相が所属する与党連合「国民戦線(BN)」は30議席を獲得している。
ロイター通信によると、アンワル氏とムヒディン氏は、政権樹立に向けた支持を得ていると主張したが、どの政党と連携するのかについては言及しなかった。
一方、97歳で立候補していたマハティール・ビン・モハマド元首相は落選。マハティール氏は政界を引退するものとみられている。マハティール氏は通算24年間首相を務めたが、2020年に辞任。新たに政党連合を立ち上げて選挙に臨んでいた。
10月、イスマイル・サブリ・ヤコブ首相は、同国の政党「統一マレー国民組織(UMNO)」から数ヶ月にわたって圧力を受け、議会を解散した。これにより政情不安を回避し、安定した政府を作ることに期待を示した。