調査によると、ベラルーシでは、例えば本棚「バッゲボー(Baggebo)」やチェスト「クレン(Kullen)」、ベッド「ブリムネス(Brimness)」がつくられていた。ジャーナリストらが連絡を取ったサプライヤーの中には、ベラルーシの企業「モゴテックス」、「ボーウッド」、「イバツェビチドレフ」があった。「モゴテックス」はベラルーシ東部マヒリョウにある企業で、IK-15(15番矯正コロニー)を含む4つの矯正コロニー(収容所)と協力関係にあったという。
かつてIK-15に収容されていたチハン・クリュカチさんは、収容所の環境について次のように語った。
「多くの政治犯が、私もそうだが、殴られた。小包や手紙を送ったり、訪問者と面会することは許されていなかった。われわれの多くは独房に入れられていた。私はそこで合わせて55日間過ごした」
なお、クリュカチさんは、IK-15でつくられた製品がイケアの店舗に供給されたかどうかを正確には知らなかったが、「コロニーの製品が欧州に輸出されたという噂が流れていた」と指摘した。
イケアはすでにディスクローズのジャーナリストらの調査についてコメントした。同社は、「2021年夏」の時点で状況に対応し、「ベラルーシで事業を発展させないという決定」を下したと発表した。