先に米紙ニューヨーク・タイムズは投降したロシア兵の虐殺映像について、正真正銘のものであると報じていた。ただし、どういった状況で投降兵の虐殺が行われたかについては謎が残ると指摘している。報道によると、投降兵はいずれも至近距離から射殺された模様。
このビデオ映像について記者がコメントを求めたところ、ハク副報道官は次のように回答した。
「我々は誰がそれを行ったかに関わらず、あらゆる人権侵害に懸念を抱いている。皆さんは先週、ウクライナ国連人権監視団のマチルダ・ボグナー団長が行った報告書をご存知だ。その中ではウクライナ側によって殺害されたと報じられている捕虜の問題が指摘されているが、それは記者と世界の関心を集めている。これは注意を向けるべき問題であり、詳細に検討されるべきである」
先にロシア国防省はウクライナ軍が投降したロシア兵10人を虐殺したと発表していた。ウクライナ軍が捕虜を虐殺したとされる映像は11月18日にSNSで拡散された。
ロシア人権評議会のワレリー・ファジェエフ議長によると、虐殺はルガンスク人民共和国のマケエフカ(マキイフカ)村で発生したという。ロシア側は国際的調査の実施を要求している。これに対し、ウクライナの人権委員会はロシア兵が発砲したため応戦したとし、ロシア側に責任があるとの考えを示している。
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