この大会では、IOCは初のLAN(対面)方式でeスポーツシリーズの決勝戦を開催する予定で、その種目には野球、サイクリング、セーリングなどのバーチャルスポーツが含まれている。
IOCのトーマス・バッハ会長は、「第1回オリンピック・eスポーツ・ウィークは、オリンピック・ムーブメントの中でeスポーツの成長を支援するという、我々が希求するところにおける重要なマイルストーンとなる」と述べ、この大会の重要性について高く評価している。
ロシアは世界で初めてeスポーツを正式なスポーツ種目に認めた国
ロシアは、2001年に世界で初めてeスポーツを正式なスポーツ種目として認めた国。しかし、その後の2006年、ロシア連邦の半数以上の構成主体(国内の州や地方、共和国のこと)でeスポーツの発展が見られないという理由で、全ロシアのスポーツ目録からeスポーツが外された。その10年後の2016年にはeスポーツが再び公式に認められ、それ以来、ロシアでは人気が急上昇している。11月13日にリオデジャネイロ(ブラジル)で閉幕した「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(CS:GO)」のトーナメントで、ロシアのチーム「アウトサイダーズ」が優勝したという事実は驚くべきものではない。この大会の決勝戦では、アウトサイダーズがデンマークのチーム「ヒロイック」に2-0で勝利した。
オリンピックでの競技実施に向けて
オリンピックの種目にeスポーツを含めるかどうかという議論が年々高まっている。国際レベルの連盟、観客のニーズ、しっかりした予算など、その前提条件を全て満たす必要がある。eスポーツ業界は、わずか1年で数億円の収益を記録している。2024年のパリ・オリンピックの主催者は、オリンピックプログラムにサイバースポーツを含めることを望んでいたが、IOCはこの方針を支持しなかった。しかし、スポーツ分野の専門家は、2028年のロサンゼルス・オリンピックではこの競技が種目に加わる可能性があるとみている。スポーツ関係者は、eスポーツにおける主な価値は、言語、人種、文化の壁を超える点だとしている。
国際eスポーツ連盟には世界のさまざまな地域から128カ国が加盟していおり、その本部は韓国にある。最近eスポーツがスポーツ種目として公式に認められたのは、ウズベキスタン。
スプートニクは以前、ロシア政府は2022年末までに多くの大学でeスポーツ分野の教育プログラムを導入することを計画していると報じた。
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