「10年前中国を笑っていた」 米国 中国とのサイバー戦争における自らの可能性について分析

サイバー分野に詳しい専門家らは10年前までは、中国のサイバー攻撃は「シンプルでずさんな」ものだと笑っていたが、今や中国の「オンライン上の潜在能力」は飛躍的に高まり、危険な脅威となった。コラムニストであるビル・ヘルツ氏が、米紙「ワシントン・タイムズ」でこのような考えを示している。
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ヘルツ氏は、過激さを増すサイバー戦争において、中国が米国より圧倒的に優れていると指摘している。中国の習近平主席のもと、中国の軍や政府機関は現在、高度なサイバー戦争ツールを有している点や、強力な諜報活動ができる点を誇りに思っている。米国は、中国が持つこの新しい能力によって、中国が数兆ドル規模の機密情報を盗むことができるとみている。
ヘルツ氏はこの記事で、785ページに及ぶ議会報告書を引用している。その報告書によると、中国はサイバー戦争を行う6万人の軍隊を持っており、これは米国のサイバー司令部の10倍の規模だという。
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また、中国のサイバー活動は、「以前よりも米国にとってステルス性が高く、機敏で危険なものとなっている」という。中国は以前は、標準的な「フィッシング」スキームを使用し、フラッシュドライブでターゲットのコンピュータにマルウェアを感染させていた。
スプートニクは先日、米国は極超音速兵器の競争においてロシアと中国に敗れ、今や米国にとって、ライバルのこの2カ国が、開発に向けた「原動力」になっていると報じた。
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