【視点】「政策はなく、感情だけ」 仏欧州議会議員がロシアを「テロ支援国家」と認定する決議案を強く批判

フランスのティエリ・マリアーニ欧州議会議員は、ロシアを「テロ支援国家」に認定した欧州議会決議を強く批判した。マリアーニ氏はスプートニクの取材に対し、EUはウクライナのプロパガンダを感情的に受け入れて行動しており、仲裁に動かないフランスの外交政策は消滅したとの見解を示した。
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「欧州は自分たちが無力であることを自覚していると思う。制裁パッケージは第9弾を発動している。第30弾目の制裁措置を導入することは可能だが、これは効果がないばかりか、ブーメランのように我々に返ってくる」

マリアーニ氏はこのように指摘し、今回の決議案採決は欧州議会の弱点を示すものだと続ける。
「我々は、自分自身が心地よく過ごせるために投票するのだ。今朝はアフガニスタンに関する決議の採決が行われた。タリバンは自分たちの原則を変えないだろう。だから投票は、欧州が行動していることを示すために行われる。しかし、それは何の役にも立たない」
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さらに同氏は、欧州の政治的行動はウクライナ政府のプロパガンダに基づいていると述べている。

「私は欧州には何の政策もないが、感情があると思っている。ゼレンスキー大統領によって欧州は紛争に巻き込まれている。我々は何日も、ゼレンスキー大統領のナラティブを検証された情報であるかのように正確に模写して複製しているのだ。

 ある時はマリウポリの劇場、またある時は(ウクライナ政府が叫んでいる)「戦争犯罪」だ。そして我々の報道機関はそれらすべてを報道し、何もチェックしないのだ。これは、理性を曇らせている行為だ。

 そして欧州連合(EU)は、効果的な交渉を行って当事者をテーブルに着かせるのではなく、ゼレンスキー大統領のプロパガンダを書き写すことで満足しているのだ。

 何に我々を巻き込むもうとしているのか?ゼレンスキー大統領の願いは、我々を戦争に引きずり込むことであることは誰もが知っている。ゼレンスキー大統領は欧州各国と北大西洋条約機構(NATO)が関与しなければ戦争に勝てないからだ」と強調した。

また、マリアーニ氏は、現在のフランスの政策が結果を伴っていないという弱点も指摘した。

「フランス当局は、残念なことに、あまり動いていない。2008年には、南オセチアの紛争時にサルコジ元大統領がモスクワに行き、停戦交渉に成功し、紛争を終わらせたことを私は記憶している。

 2014年、当時の(ドイツの)メルケル首相と(フランスの)オランド大統領はミンスク協定に合意した。完璧ではなかったが、ドンバスでの衝突を部分的に止めるのに役立ったと私は強調したい。

 2022年には何もない。エマニュエル・マクロン大統領は電話をかけるだけだ。これは、フランスの外交政策の消滅を示すものだ。マクロン大統領は電話をかけるが、意思決定者でないことは誰もが理解している」

マリアーニ議員はこれまでにも、自身のツイッターに投稿したビデオメッセージのなかで今回の決議を非難していた。
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