台湾統一地方選 台北市長に蒋介石のひ孫 惨敗の民進党・蔡英文総統は党首辞任へ

26日、台湾で統一地方選挙が行われ、台北市長には最大野党・国民党公認の新人で、蒋介石初代総統のひ孫にあたる蒋万安(しょうばんあん)前立法委員(国会議員、43)が当選した。一方、惨敗した与党・民進党党首の蔡英文総統は党代表の辞任を表明した。
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「フォーカス台湾」などによると、この日は21県市の首長や地方議会議員選挙の投開票が行われた。与党・民進党は首長選で苦戦を強いられ、選挙前の7県市から5県市に勢力を減らした。党首の蔡英文総統は辞任を表明したが、総統職にはとどまる見込み。
一方の最大野党・国民党は、新人12人の争いとなった台北市で党公認の蒋氏が勝利。43歳での当選は、台北市長としては最年少だという。また、桃園市長選でも国民党の張善政(ちょうぜんせい)元行政院長(首相)が当選確実となった。
蒋介石・初代総統
北部の新竹市市長選では別の野党・台湾民衆党の女性候補、高虹安(こうこうあん)氏(38)が勝利し、台湾の市長としては最年少の当選となった。新北市議選では父親が日本人の山田摩衣氏(32)が初当選を果たした。
今回の統一地方選は、2024年1月の総統選の前哨戦に位置づけられている。与党・民進党は選挙前の7県市の首長の維持を目指していたが惨敗。野党・国民党は現在の14県市から16県市への勢力拡大を目指していたが、別の野党に押され13県市にとどまった。当初は22県市での選挙が予定されていたが、南部・嘉義市の選挙は候補者の死亡で来月に延期となっている。
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