提訴したのは、大阪拘置所に収容中の死刑囚3人。死刑囚3人は絞首刑が「拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」とする憲法36条や「何人も残虐、非人道的、品位を傷つける刑罰を受けない」とする国際人権規約に反するなどと主張している。
日本の刑法11条には、「死刑は、刑事施設内において、絞首して執行する」と記されている。日本では1948年に最高裁が死刑制度を合憲と判断し、1955年の最高裁判決でも「絞首方法が他の方法に比して特に人道上残虐であるとする理由は認められない」としている。
ニュースのコメント欄では、絞首刑や死刑制度そのものについて議論が巻き起こった。
「むしろ、実際にどのくらい苦しむか、よりもイメージとして『残虐』、『苦しそう』って思ってもらったほうが、多少なりとも抑止力につながるし、いいんでないの？ くらいの関心。 さらに言えば、被害者遺族にしてみれば、地獄の苦しみを味わってほしいと思ってるだろうから、今のままでよいだろう」
「死刑を宣告されるまで自分の罪を理解せずにいる人もいますよ。 死刑が無い国もありますけど、死刑が無いことが犯罪抑止になるとは全く思いません」
「残虐でしょう。しかし、死刑判決を受けるからには彼らも人を殺しているのでしょう。場合によっては絞首刑より残虐な方法で… 死刑制度に賛否ありますが、個人的には賛成です。自分達が犯して来た罪を考えれば、死を持って償う…というのは仕方ないと思う。（中略）自身の犯した罪を考えてそんな事言えるのですか？申し訳ないが、ホントに何考えて言ってるのか意味不明」
また、少数派ではあるが、別の意見もある。
「まあ確かに冷静に考えれば、死刑というのは死そのものが刑罰であるため、死という結果を招けばどのうよな方法でも良いとは思う」
「死刑そのものの廃止議論ではなく、絞首刑という方法のみを議論の対象とした点は新しい視点だと思います。もし、絞首刑が残虐な刑だと認められれば、それなら他の方法は残虐ではないのかとなり、結局死刑制度の廃止に導こうという戦略なのでしょう。感情論はいろいろありますが、死刑制度について再度議論を行うことはよいことだと考えます」
関連記事