ニュースサイトIdnesによれば、首相は、「チェコは今後3年は、ロシアの石油パイプライン『ドルジバ』を通じた石油供給に依存するが、2025年以降、この戦略資源の供給は、さらに高い輸送能力を持つトランスアルプスパイプラインTALを通じて保障される」と述べている。さらに首相は、TALの輸送能力拡大についてはすでに石油採掘企業によって承認されているとし、「それにより、国内で必要とされる年間700〜800トンまで、輸送量を増加させることができる」と言明した。首相によれば、能力拡大のための作業には、12〜16億クローネ(およそ168〜308億円)の費用がかかり、期間はおよそ2年を要するとのこと。
EUはチェコに対し、ロシアの石油製品の禁輸を2年間を期限として除外するとの決定を下した。この間にチェコはこの戦略資源の代替供給国を保障する必要がある。チェコの産業貿易省のデータによれば、2021年、チェコは前年比10.8%増の680万トンの石油を輸入した。このうち、欧州南西部からTAL-IKLパイプラインを通じてチェコに輸入された石油は51.2%で、残りはドルジバパイプラインを通じてロシアから供給されている。
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