ウクライナでの露特別軍事作戦

数年分の兵器在庫が数カ月で消費 米国軍需メーカー、ウクライナへの供与による兵器状況の現実を語る

米国は携帯型地対空ミサイル「スティンガー」と歩兵携行式多目的ミサイル「ジャベリン」について、ウクライナに供与したために数年分の予備を消費してしまった。米国軍需製品メーカー「レイセオン」のグレグ・ヘイエスCEOの発言をもとに米誌「National Review」が伝えている。
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ヘイエス氏は、米国指導部はウクライナ紛争開始後のわずか数カ月で上記ミサイル在庫の大半を使ってしまったと語る。「スティンガーは13年分の製造量、ジャベリンは5年分をすでに使ってしまった」という。
同氏は、米国防総省は2004年からスティンガーを調達しておらず、兵器在庫補充の問題は特に深刻になっていると述べた。
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National Reviewのジミー・クイニー論説員は、米国が軍事支援としてウクライナに供与したジャベリンは5500基、スティンガーは1400基に上るとし、レイセオン社は軍の在庫補充で6億2400万ドル(約839億円)を売り上げたと説明する。
クリスティン・ワーマス米軍陸軍長官は国防フォーラム「Reagan National Defense」の中で、国防総省は在庫補充として総額60億ドル(約8067億円)の契約を結んだと明かした。
米国ではウクライナへ兵器を回したことから、台湾向け兵器の不足が懸念されている。詳しくはスプートニク通信のこちらをご参照ください。
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