ラブロフ外相は次のように述べている。
「米国やNATOなどの西側が『ロシア抑止』として進める事実上のロシアとの軍事対立の方針は、深刻な脅威をもたらしている。破局的な結果をもたらす核保有国の直接衝突の危険性をはらむことは明らかだ。
我々はこれについて、定期的に警告を送らざるをえない状況となっている。だが、西側はこの警告を真剣に受け止めず、悪意を持って歪曲し、ロシアによる『脅しのレトリックだ』と我々を非難するために利用している」
また、ラブロフ外相は露米が配備核弾頭やその運搬手段を規制する新戦略兵器削減条約(新START)に関連する協議が停滞していることについては「大量の核兵器を保有し、国際平和・安全保障維持に責任を持つロシアと米国の対話が、現在米側の『凍結』姿勢のせいで停止していることは遺憾だ」としている。
一方、北朝鮮情勢については「米国が北朝鮮に対して現実的で建設的な措置を取る準備がないようなので、朝鮮半島情勢の安定化の進展はみられない」とした。
ラブロフ外相はこれまでにも、「核保有国同士のいかなる衝突も避けねばならず、エスカレーションすると制御不能になる」との考えを示していた。
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