朝鮮中央通信(KCNA)の報道によると、朝鮮人民軍総参謀部は声明で「12月5日に続き、本日、12月6日午前9時15分頃から、敵が前線隣接地帯で、再び対空砲と多連装ロケット砲を発射したことが記録された」と発表。「朝鮮人民軍総参謀部は、朝鮮人民軍の砲兵部隊などに対し、敵に対峙し監視を強化する態勢を整え、当該砲兵部隊には、(韓国に対して)厳重な警告と直ちに海上への実弾砲射撃を命じた」としている。
また、北朝鮮は「敵側」に対して、前線隣接地帯での「挑発的な軍事活動」を直ちに停止するよう要求した。
5日午後3時頃、韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が南東部の江原道金剛郡付近と南西部の黄海南道長山串付近からそれぞれ東西の海上に130発余りの砲弾射撃を実施したと発表した。
今回の発砲による着弾地点は、2018年9月の南北軍事合意によって設定された海上の緩衝区域で、韓国軍は南北軍事合意違反だとして数回にわたり即時中止を求める警告通信を行った。これに対し、朝鮮人民軍参謀本部は、韓国が前線付近で行った砲撃に対応したものであると回答した。
韓国軍合同参謀本部は「海上緩衝区域内への砲撃は明らかな南北合意違反」とし、米国と緊密に連携しながら動向を追跡・監視するとともに、万一の事態に備え対応態勢を強化していると説明した。
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