米政府がマスク氏の会社を調査 動物虐待の疑いで

ロイター通信は6日、米国の大富豪で実業家のイーロン・マスク氏率いる医療機器会社「ニューラリンク(Neuralink)」が、動物実験における虐待の疑いで連邦政府の調査を受けていることが分かったと報じた。内部スタッフが訴えたという。
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「ニューラリンク」は、麻痺患者を支援するための脳インプラントを開発している。マスク氏は11月30日、脳インプラント技術分野における「ニューラリンク」の業績に関する記者会見で、同社のチップを脳内に埋め込んだサルが「テレパシーでタイピング」している動画を紹介した。またマスク氏は、半年後にチップをヒトに移植する臨床試験を始める計画を明らかにした。
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消息筋によると、今回明らかになった連邦政府の調査は、米農務省の監察総監が過去数か月以内に開始した。調査は、研究者がどのように動物を扱っているかを規定する動物福祉法の違反に焦点を当てているという。
「ニューラリンク」の従業員によると、マスク氏が開発スピードを上げるよう圧力をかけたことが多くの実験の失敗につながった。連邦当局が入手した「ニューラリンク」のの文書によると、同社は2018年以降、280匹以上のヒツジ、ブタ、サルを含む約1500匹の動物を殺したという。
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