アルジャジーラの女性レポーターのシリン・アブ・アクレさんは今年5月、ヨルダン川西岸のジェニン市でパレスチナ人難民キャンプの襲撃を取材中に死亡した。
アルジャジーラ側はイスラエル兵が故意に殺害したと主張しているが、イスラエル側はパレスチナの過激派の発砲で死亡した可能性があるとしている。またイスラエルとパートナー関係にある米国は、イスラエル軍による攻撃としても故意に殺害したわけではないとの見解を示しており、真相は闇の中だ。
アルジャジーラは6日、次のように発表している。
「本日、アルジャジーラはイスラエルによる我々の同僚シリン・アブ・アクレの殺害事件をICCに提訴する」
アルジャジーラ側は綿密な調査を行い、複数の目撃者の証言や映像、司法鑑定などに基づく新たな証拠をつかんだとして、シリン・アブ・アクレさんはイスラエルの「占領軍」によって撃たれたと主張している。
宗教的対立やパレスチナ問題を背景に、イスラエルとアラブ諸国は犬猿の仲である。アルジャジーラの本拠があるカタールとイスラエルも国交はない。
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