中国・習主席「湾岸諸国と核安全センター創設する」 経済・安全保障などアラブ圏で存在感

サウジアラビアを訪問中の中国の習近平・国家主席は9日、湾岸諸国首脳との初のサミットに臨み、中国と湾岸諸国が核の安全保障に関わる共同センターの創設に向け動いていると表明した。また、中国は経済、エネルギー分野など全方面でアラブ諸国との結びつきを強めており、地域での影響力を増している。
この記事をSputnikで読む
会議で習近平氏は次のように述べている。

「ペルシャ湾岸諸国の世界平和に関するイニシアチブを歓迎する。中国と湾岸諸国は核安全共同センターの創設に動いている」

具体的な枠組みは示されていないものの、習主席によると、中国とアラブ圏諸国は「人類が直面する試練」に共に立ち向かうとして連帯感を表明した。
米国はイラン崩壊に邁進 ペルシャ湾岸諸国には欧州のどの武器をどれだけ買えと指図
一方、中国は経済分野でも地域での存在感を高めている。アラブ諸国からの石油輸入を増大させるほか、エネルギー分野などを念頭に共同投資センターの創設も計画。湾岸諸国と中国の自由貿易協定についても議論しているという。
習主席は7日~10日の日程でサウジアラビアを訪問。これまでに行われたサルマン国王との二国間会談では、両国が包括的戦略パートナーシップを締結し、グリーンエネルギー技術や水素生産などを始めとした様々な分野での協力を進めていくことで一致していた。
関連ニュース
ネスレ、サウジアラビアのプロジェクトに18億ドル超を投資
反体制派のジャーナリスト殺害、サウジ皇太子の免責適用に政治的背景はない=米国務省
コメント