討論は非公開の形で行われているが、参加者の顔ぶれは明らかにされている。
アンドレアス・ミョルザー氏、オーストリア連邦評議会、オーストリア自由党出身の元議員、EU議会元議員、ジャーナリスト、作家
フランク・クレイエリマン氏、フランドル議会名誉議員、元ベルギー議会議員
クリスチーナ・バウム博士、独政党「ドイツのための選択肢」連邦執行委員、「ドイツのための選択肢」推薦の独議員
エフガニ・ドョンメズ氏、オーストリア国民議会元議員、独議会連邦参議院議員
その他
ウィーンでは10-11日に集会が行われ、抗議市民らはEUの対露制裁政策の支持を承認したオーストリア政府に対し、決定の見直し、共和国全体の中立性の維持、非合法移民対策の強化を要求した。
集会でシュトラッヘ副首相は、現在のウクライナ紛争には「今では完全に黙殺されている前史がある」と経緯を振り返り、2014年のウクライナで「革命、クーデターが起きたが、その組織には米国のCIAが積極的に関与していた」と明言した。
「あれは政権の強奪だった。民主主義的な観点からは正当化は不可能だ。その結果、内戦が始まり、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスクの1万人を超す市民が残忍な方法で殺されたのだ」シュトラッヘ副首相はこう述べた。
シュトラッヘ副首相は、欧州の政治家たちは、紛争の当事者らを交渉のテーブルにつかせるどころか、制裁政策のよって武器を供給し、逆にウクライナの紛争をエスカレートさせていると指摘した。
シュトラッヘ副首相はまた、反露制裁の結果、欧州は自分の手で自分に害をもたらしたと述べた。
「我々は、ロシアの貿易黒字を目の当たりにしている。今ちょうど話題にあがった、石油、ガスの貿易についてとりあげると、貿易収入はこれまでの1000億から今年は2200億に増えている...。ロシアを跪かせるなど、とんでもない」シュトラッヘ副首相はこう述べた。