暗号資産 経営破綻FTXの創業者、バハマで逮捕

米政府の要請により、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)大手交換所FTXの創業者、サム・バンクマンフリード氏がバハマで逮捕された。ブルームバーグが13日に伝えている。
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前CEOの逮捕はニューヨーク州南管区検事局が提出した非公開の起訴状に基づいて行われた。起訴状の詳しい内容については後日公開されるという。ダミアン・ウイリアムズ米検事が発表した。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、バンクマンフリード容疑者の罪状は電子詐欺、証券詐欺、マネーロンダリング、犯罪陰謀。同容疑者は本事件で唯一の被告となる。
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世界最大級の暗号通貨交換所の破綻

暗号通貨交換所FTXは、競合Binanceについで業界2位を占めていた。創業者のサム・バンクマンフリード容疑者は「金融の天才」との評価を得て、数年で巨万の富を築き上げた。
FTTと呼ばれる暗号通貨交換所トークンは確実な成長を遂げ、投資家の間で人気を得た。
11月初め、FTXでは独自トークンのみの扱いになっていることが判明。さらにFTXは大口債権者50人に計31億ドル(約4267億円)の負債を負っていることもわかった。これは取引所経営幹部が実質の資金を調達し、代わりに価値のない仮想債務を提供したことを意味している。不安になった投資家が積極的に資金を引き上げ始め、トークンFTTの価値が急速に下落した。
2022年初旬には320億ドル(約4兆4千億円)と見積もられていたFTXは11月11日に破綻を宣言。バンクマンフリード氏はCEOの座を退き、再建専門家のジョン・ジェイ・レイ氏が後を引き継いだ。
11月中旬、米連邦証券取引委員会はバンクマンフリード前CEOの調査を開始した。
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