当時、タイランド湾が荒れていたことで同艦は大きく傾き、相当の量の水が艦内に入り込んだという。これにより主電源がショートしエンジンなどその他の機器の稼働が停止。進路を失い、大きな波と強風に襲われ続けた同艦は、再び傾き、そのまま沈没した。タイ海軍の発表によると、沈没時、乗組員全員(106人)が救命胴衣を着用していたという。
「スコータイ」は1980年代半ばに建造され、1987年2月にタイ海軍に就役した。同艦は単独での哨戒をはじめとする哨戒艦艇で、艦艇群の一部として対潜水艦戦や対空防衛の実施を想定した軍艦。