その統計によると、9月末時点の国債発行残高は1066兆円。そのうち日銀が保有する国債は536兆円となり、日銀の保有比率は50.26%と統計開始以来、初めて5割を超えた。日本政府の借金である国債の半分を日銀が保有する異例の事態となっている。
日銀の国債保有率が増加したのは、日銀が金利を低く抑える目的で国債を大量に購入する大規模な金融緩和策を続けていることが背景にある。事実上、日銀が政府の資金調達を支えている状況であることから、検証が必要との指摘も出ている。
一方で、個人が保有する預金や株式などの金融資産は9月時点で2005兆円となり、4期連続で2000兆円を超えた。
関連記事