米南部国境で移民危機が悪化 「これは我が国への侵略だ」=米ニュース司会者

米南部国境での移民危機は、米政府にとって真の災害となり、国の安全を脅かしている。米Foxニュースの司会者タッカー・カールソン氏が、このように語った。
この記事をSputnikで読む
カールソン氏は「これは我が国への侵略だ。もう国境はない。テキサス州は国境に対する管理・警備を確立しなかった。米国はさまざまな国からの不法移民であふれかえっている」と指摘した
カールソン氏によると、テキサス州の国境の町エルパソでは、不法移民の数が2021年の1年間で280%増加し、犯罪の増加や生活水準の低下を招いている。かつて「繁栄していた街」が、今は「戦争をしている」かのように見えると同氏は指摘した。
英国の学校 移民流入で地元児童が学校に通えず
また、エルパソのオスカー・リーサー市長が、事態の急速な悪化を理由に非常事態を宣言したところだとも報じている。
先に、ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、同市への不法移民や難民の流入を理由に非常事態を宣言した。アダムス市長によると、すでに南米を中心とした1万7000人以上の難民が到着し、2022年4月から米南部の国境からバスでニューヨークに運ばれているとのこと。
中南米諸国から米国への移民流入は、新型コロナウイルス感染拡大により同地域での経済的困難が悪化したことを背景に、歴史的な数に達している。米政府がメキシコとの国境で拘束した人数は、過去9カ月で100万人を超えた。米国境警備隊によると、米政府は過去11カ月間にメキシコとの国境で200万人以上の移民を拘束した。年間ベースでは2021 年を大幅に上回っている。
関連ニュース
メキシコの大通りで鍵のかかったトレーラーが置き去り 中に400人の移民
米テキサス州 トラックから移民の遺体46体発見 容疑者拘束
コメント