ウクライナに「パトリオット」供与決定=ブリンケン米国務長官

米政府は米製対空防衛システム「パトリオット」を含む、18億5000万ドル(約2380億円)規模のウクライナへの追加軍事支援を決定した。米国のアントニー・ブリンケン国務長官が21日、声明を発表し明らかにした。
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米国が「パトリオット」をウクライナに供与するのは初めて。ブリンケン国務長官は今回の軍事支援について、「対空防衛や精密攻撃の能力を高めるほか、ウクライナ軍が戦場で使用する重要装備が含まれる」としている。
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パトリオット

対空防衛システム「パトリオット」は敵のミサイル、戦闘機迎撃などに使う地対空ミサイル発射装置。「守り」に主眼を置いた装備で、米国としては長射程の攻撃兵器と比べれば供与のハードルが低い。日本の航空自衛隊も対北朝鮮のミサイル防衛を念頭に配備している。
タイプによって射程は異なるが、30~100キロ超の範囲をカバーできるとされる。一方、「パトリオット」は米軍の機密性の高いシステムと連動しており、運用には地上での複雑な操作が必要になるとする分析もあり、一定の「供給しにくさ」も指摘されていた。
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