マクロン大統領、クルド人を狙ったパリの発砲事件を非難「卑劣な犯行」

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はパリ市内のクルド文化センターで起こった発砲事件について、「卑劣な犯行」と強く非難した。この発砲事件では男女あわせて3人が死亡したほか、3人が負傷して病院に搬送された。いずれも被害者はクルド人と報じられている。取り押さえられた容疑者(69)は警察の取り調べに対し、クルド人への敵意を口にしているという。現地メディア、Journal du Dimancheが報じた。
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マクロン大統領はツイッターへの投稿で、パリ市内で起こった犯行を強く非難した。投稿の中で、「フランスのクルド人がパリ中心で恥ずべき攻撃の標的となった」と批判し、「私の気持ちは犠牲者とともにある」と記した。また、容疑者を取り押さえた警察らに敬意を表した。
警察によると、男はフランス国有鉄道(SNCF)の職員証を携帯しており、M.ウィリアムという名前だという。男はパリ郊外のモントルイユで生まれ、事件現場近くで生活していた模様。
男は拳銃(コルト45)と大量の銃弾を所持していた。男は銃弾を「友人」から譲り受けたと供述している。
AFP通信によれば、発砲した男はフランス国籍で、今までに2016年、2021年の2回、殺人未遂の犯行歴がある。現場には数十人のクルド人たちが集まり、トルコを非難するスローガンを叫んでいる。クルド人らは、この事件はトルコが背後で操っていると確信している。
現場に集まったクルド人のひとりは、「発砲で3人のクルド人が死んだ。襲撃されたクルド文化センターは警備もされておらず、誰でも中に入ることができる」と語っている。
クルド人の死者が出た発砲現場では、事件に抗議するクルド人とそれを抑えようとする警察の間で衝突が激しさを増しており、警察はクルド人らに対して催涙弾を使用した。
現場に到着した仏内務省のジェラルド・ダーマネン長官は、「状況から判断すると事件は単独による犯行で、標的は外国人だった」とする声明を表した。
BFMテレビの報道によれば、激怒したクルド人らの散会を試みていた警官5人が負傷した。
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